加齢による身体的変化

私達は歳をとることに対してマイナスのイメージを持つ方が多い傾向です。もちろん上述したように肉体的に衰えは隠しきれなくなってきます。しかし歳をとることに対しネガティブな要素だけではないのではないでしょうか。それは人生の経験値の違いが大きいと思います。若いころは経験が少ないため、判断に迷ったりすることが多かったと思います。歳を重ねると自分の経験値から状況判断を即座にできるようになります。また物事に動じなくなったりもするでしょう。身体的なことでも悪い事ばかりではありません片頭痛やアレルギーの減少傾向がデータにも出されており、風邪もひきにくくなると言われております。

また歳を重ねると命の大切さを感じることが多くなるのではないでしょうか。現在は平均寿命が男性81.47歳、女性87.57歳(2022年厚労省)とされている時代、60代～70代で亡くなるかたを最近ニュースなどでよく聞きます。若い世代でも大病により亡くなる、自ら命を絶つ、事件で亡くなるなどの情報が入ってくると本当に悲しくなります。これは自分・親が年齢を重ねて他人事ではないことや家庭を持ち子供ができると子供の事件など辛い感情が生まれてきます。若いころはそんなに感じなかったことですが歳を重ねると命の尊さが身に染みてきます。

老化はカラダのケアで防げるのかと言われると完全に防げることはないですが、老化を遅らせるには整体や鍼灸は効果的なのです。人体には内臓がいくつもあり、生命を維持するために働いております。この機能が弱っていくのが老化なのですが、内臓を働かせているのは神経であり、その神経が出ているのが脊柱と呼ばれる背骨になります。この背骨の関節が硬くなっていると神経の働きが悪くなり、内臓機能の低下を起こします。鍼灸や整体・カイロプラクティックなどはこの背骨の動きを良くして神経を鼓舞し、内臓機能を高めることをします。高齢の方や難病と言われている方の背骨をみるとほとんどの方の背骨は硬くうつ伏せの状態で背骨を押しても動きが少ない状態になっています。私達の業界では背骨の柔軟性がとても重要視されています。また以前TVでも話題になったことがありますが血管の柔軟性で俗にいう「血管年齢」ですがこれもストレッチの有効性が説かれていましたね。実際私の担当していた患者さんが血管年齢を若くしたいと言われ施術を繰り返したら血管年齢が-15歳の若返りに成功した方もいらっしゃいました。血管も平滑筋と呼ばれる筋肉で構成され弾力性がありますので骨格筋と同じくストレッチなどで伸張性をだせば柔軟性が得られるということです。

脳の血液供給もふくらはぎの刺激で血流量が増えるというデータがありますので脳にも良い影響があります。

先述の加齢による身体の変化や色々なデータをもとに私達は50歳からはカラダをケアすることをお勧めしております。50歳は背骨が硬くなってきたり、筋疲労も抜けにくくなってくる歳です。早い人は40代から始まる方も多々みられます。身体をケアすることで将来の生活が変わりますし、不調が改善してきたりしますので皆様、日常のケアに加えて鍼灸・整体でお体のケアを考えてみてはいかがでしょうか。