症例　うつ伏せ寝で首が動かなくなった女性

施術は本人同意のもと鍼灸でおこなった。患部の熱感が強いため、炎症を抑えるツボを使いながら鍼をしていく。背中のツボ、手のツボ、腕のツボを使い首を動かしてもらうと少しであるが首が動かせた。さらに肩のツボを加えるとさらに可動域が増した。炎症反応がとりきれず初回はここまでとし、生活指導をさせていただき翌日にまた来てもらう事にした。

2回目の翌日、ご本人が笑顔で来院された。「施術の後はまだ痛くて首が回らなかったけど、時間とともに楽になりだいぶ動くようになりました！」とおっしゃられ、まだ制限はあるものの首の可動域は全体的によくなっていた。

残りの可動域を戻すために施術を行い、背中・肩甲骨・腕に鍼をする。すると「95％くらい動ける」とおっしゃり痛みは無いとのことで2回目を終了とした。

明日から出張があるのと生活に支障もでない程度とのことで痛みがでたり、違和感が残るようならまた連絡くださいと伝え施術を終了とした。

今回の件は炎症が強く、後で鍼の効果を感じれた症例でした。鍼をすると「翌日良くなった！」「毎回、翌日調子が良い！」とおっしゃる方もいられます。今回は炎症が引いてきたことにより可動域が回復してきたのですが、刺激量や受ける側の体調などにより後日反応がおこるのではないかと経験から感じることがあります。ただハッキリしたことはわからない為、可能性の話になってしまうのですが。

結果良ければ全てよしという言葉がありますが、個人的には何故このような反応が起きたのかを理解できないと前に進めない気がするのでもどかしいので色々と共通点を見つけて検証していきたいと思います。