座位姿勢における身体的負荷

パソコンが普及して今ではパソコンなしには仕事ができないような世の中になり座っている時間がかなり増えているのではないでしょうか。人々の生活様式が便利に変化している中、身体的な負荷が増えているのに皆さまご存じでしょうか。
当院でも座りすぎによる肩こりや腰痛など多くいらっしゃいます。それでは何故座りすぎがカラダに悪いのかを解説していきます。

よく座ってると「姿勢が悪い」と言われる方が多くいらっしゃいます。当院にいらした方でも姿勢が悪い方は多い傾向です。よくあるのが猫背で背中を丸くしたり、背もたれに倒れるように座り込んだりされる方が多いようです。
そもそも良い姿勢とはどんな姿勢なのか？

基本的な良い姿勢(座り姿勢)は「耳と肩のラインが垂直であり股関節に近い状態」であります。

この良い姿勢は頭や腕の重みを上手く分散してくれる姿勢でして、姿勢が乱れると荷重が増加したり筋肉の張力も変わってきてしまい、カラダに負担が用いられ様々な症状を引き起こしてしまいます。

重心からみた筋の張力
座り姿勢に限ったことではないですが姿勢が悪いと筋肉の張力のバランスが悪くなります。猫背の状態で長時間座っていると背中の筋肉は引き伸ばされ、腹筋は縮んでる状態です。さらに猫背は巻き肩といって腕を胸の方に近づけてしまい、背骨から肩甲骨につく筋肉は引っ張られ、胸につく筋肉は縮んでしまいます。

また座っていることだけでも腰から股関節につく筋肉は常に縮んでいる状態の為、硬くなります。筋肉は異常な状態になると蛇腹の様に上手く折りたたまれたり、伸びたりはしません。硬くなったものは伸びなくなりますし、縮めると詰まりとなったりします。
 

椎間板にも悪影響

姿勢の影響は筋肉だけに限ったことではありません。背骨にはクッションの役割をしている椎間板というものがあります。この椎間板は水分を含んでおり、この椎間板が飛び出ると椎間板ヘルニアになります。
実は座っている姿勢って立っているよりも椎間板にかかる負担は大きいんです。これは普通の人間みんなにあてはまるのですが座り姿勢は立っている時よりも腰の曲がりが強くなります。さらに物を持ち上げるなどの動作も立って行うより座って行う方が負荷が強い報告があります。

このように座り姿勢は楽でついつい取りたくなりますが座りすぎや座り方次第では身体に加わる負担が強いのがわかります。
デスクワークなどお仕事などでは仕方のないことですが、できるのであれば30分に1回は立ち上がり動くことをお勧めします。
これは上記のこともありますが、お尻などを圧迫し続けないようにすることや血液循環を良くすることも目的になります。
そして姿勢が悪い人は「坐骨で座り腰を伸ばす」姿勢を意識して座ってみてください。

とはいってもずっと良い姿勢をキープするのはしんどいですよね。最初はチョクチョク腰を伸ばして筋肉を刺激してあげることが大事です。すると筋肉が使えるようになってきて自然と腰が伸びるようになってきますので継続することが重要です。

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