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足関節捻挫

トップページ症状別足関節捻挫

足関節捻挫とは

足関節捻挫とは、足首を構成する脛骨、腓骨、距骨という骨からなる足関節を捻ってしまい足関節を支えている靭帯や筋肉を傷めて歩行するだけでも痛みを伴うような状態になります。

足関節捻挫はスポーツでよくみられますが、日常生活でもおこりうるケガであります。捻挫は一度すると繰り返しやすく、後遺症も残しやすいケガであります。

足関節の構造と靭帯

足関節は脛骨、腓骨、距骨で構成され、外側には前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯があり内側には三角靭帯とよばれる靭帯で構成されています。外側の靭帯は内側に過度に捻ることにより損傷され、内側の靭帯は外側に過度に捻ることで損傷します。

捻挫の多くは内側に捻り前距腓靭帯を傷めることが多く、捻挫の状態がひどくなるとその他の靭帯も損傷するケースが多くあります。

外傷で行われる　RICE処置

R
Rest　安静　受傷後の安静

I
Icing 冷却　腫れや痛みを抑えるために冷やします

C
Compression

E
Elevation

足関節を捻ると靭帯の損傷が起こることが多いのですが、靭帯を損傷すると組織が痛み痛覚線維を刺激して痛みを引き起こします。それと共に修復作用が働き始め、血液が集まってきて炎症反応をおこして腫れてきてしまいます。ここでRest（安静）にしないと炎症反応が促進され腫れが強くなったり、痛みが増したりしてしまいます。冷却は血管の拡張を抑える為に行います。修復過程で血液が集まると血管を拡張して損傷した細胞のサイクルを早めるために成分が血管から漏出して細胞に伝わります。そのために腫れがおこるのですが、この腫れを抑える為にIcing（冷却）を行います。

また血液の漏出は細胞と細胞の間に隙間があり、成分が漏出すると隙間が開き膨れて腫れてる状態になっていきます。こうなると細胞は圧迫されている状態になり痛みを発するようになるので、この隙間ができないようにCompression(圧迫)をおこなうことで腫れを抑え細胞に加わる負荷を減らします。

さらに足を心臓より高い位置に置いておくElevation(挙上)をすることで血液の流入を減少させ炎症反応を鎮静化させる目的でおこないます。

このように捻挫後にはこのRICE処置を行うと痛みや腫れを抑えることを行うのが一般的です。
ケガをしたらまずはRICE処置と思っていただければと思います。