仙腸関節の痛み

仙腸関節とは腸骨と仙骨からなる関節で、いわゆる骨盤の関節に一つです。この関節は強靭な靭帯により補強されています。その為、仙腸関節の可動域はほんの数ミリしかありません。そして仙腸関節は関節面が凹凸に噛み合っており、この関節に過度な負荷がやズレが生じると痛みを引き起こしやすくなります。

ギックリ腰などもこの仙腸関節の影響を受けていることが多く、臨床上よくみられる障害になります。

仙腸関節痛の多くは臀部から脚にかけて痛みや痺れを訴えることが多く、神経痛と混同されることも多々あり、坐骨神経痛と診断されるケースもあります。

仙腸関節を専門に多く診ておられる先生の症例データでは多くの仙腸関節痛に共通するのが上後腸骨棘(仙腸関節局部)あたりの痛みでありました。他の方が集計したデータでもやはりこの部分に一番多く訴えがあります。はなみずき鍼灸整骨院でも同意できるデータであります。その他に太ももの外側部や鼠径部にも痛みを訴える方が比較的多くみられます。

症状が強い方は膝から下に靴下状に痺れを訴えるなどの場合もあります。
お尻の痛みが特徴的ですが、仙腸関節からの痛みは上後腸骨棘あたりに強く、神経痛や他の関節などからのものは臀部中央よりだったり外側よりだったりします。

鑑別には徒手で仙腸関節に負荷をかけるテスト法で陽性であれば仙腸関節の障害を疑います。

仙腸関節を傷めやすい状態は何か、基本的に仙腸関節が緩み不安定な時におこりやすいと言われています。仙腸関節は腰を反らすと締まり、曲げると開くと言われています。締まっているとロックしている状態で仙腸関節は動きにくい状態です。開いていると可動性が出始めて動きがおこります。この開いた状態、つまり腰を曲げている状態でカラダを捻る、物を持ち上げるなどの動作が仙腸関節に負担をかけてしまいます。さらに要素として仙腸関節周りの股関節や背骨の関節の動きが悪くなると仙腸関節に過度なストレスが加わり傷めやすくなります。

中腰ではなくても座っている状態も仙腸関節は開きます。
特に「だらっ」と座る猫背状態ではさらに仙腸関節が開いてしまうので、その状態で後ろを振り向いたりすると傷めやすくなります。

よく腰痛持ちの方は「筋肉を鍛えなさい」なんて言われたことがあるのではないでしょうか。「腹筋しなさい」と言われ頑張っている人も多いのですが、話を聞くと上体をおこす腹筋をされている方が多いようです。これは腹直筋とよばれるいわゆる「シックスパック」に割れる筋肉にあたります。これを鍛えるのも悪くはないのですが、仙腸関節の安定性をもたらすにはインナーマッスルといわれる筋肉を鍛えるのが有効的です。特にインナーマッスルの中でも「腹横筋」と呼ばれるお腹を凹ませる筋肉が骨盤の安定化に関与しております。

ぜひ腰やお尻を傷めやすい方は「腹横筋」をまずは鍛えてみてはいかがでしょうか。

はなみずき鍼灸整骨院ではまず仙腸関節由来なのか他の部位からの痛みや痺れなのかを痛みの部位や範囲、検査法などで判断していきます。仙腸関節からの異常であれば、仙腸関節のズレを判断し元に戻す施術を行います。骨盤周りの筋肉をしっかり緩めて仙腸関節が元に戻りやすい環境をつくり、徒手的に骨盤調整を行います。

鍼灸でも仙腸関節障害に有効であり、脚のツボや肩のツボ、その他緊張が強い部分を鍼で緩めることで仙腸関節に負担が減り動きやすい状態をつくることで痛みが減少していきます。

また必要であれば上記のインナーマッスルのトレーニング指導をおこないます。

仙腸関節の痛みは施術をすることで軽減することが多いですが、放っておくと痛みが長引き生活に支障をきたすこともありますので早めに施術を受けることをお勧めいたします。

腰・お尻の痛みでお悩みの方は「はなみずき鍼灸整骨院」にご相談くださいませ。

□しゃがむことが多く腰痛になった保育士さん

午前9:00～13:00、午後15:00～20:00　△木曜・土曜 9:00～16:00　最終受付　営業終了1時間前
定休日：日曜、祝日(営業の場合あり)