股関節は絶対大事！

股関節は大腿骨と骨盤からなる関節で骨盤の寛骨臼とよばれるくぼみに大腿骨頭とよばれる球状のものが治まって構成しており、比較的自由度が高く動きが大きい関節になっています。ちなみに一番自由度の高い関節は肩関節です。

この股関節ですが実に多くの筋肉が通過、付着しております。代表的な大臀筋、中臀筋をはじめ、坐骨神経痛に関与する梨状筋など様々な筋肉が付着しています。その数は実に片側だけで23個もの筋肉が関与しています。
これらの筋肉が個々に作用して股関節を曲げたり伸ばしたり開いたりなどの多用な運動が行えるのです。真っ直ぐ立っていられるのも股関節の筋肉が重要になります。

股関節の痛みを抱える方に多くみられるのは立位姿勢の異常です。
この異常は大きく2つのタイプがあり

①骨盤を前傾に倒し股関節を守ろうとする反り腰タイプ
②腰が丸くなり、運動連鎖で骨盤が後傾する後弯タイプ

①は先天的に股関節のはまる臼蓋という部分が構造上浅くなってしまっていて、大腿骨を覆おうとする代償動作と言われています。

②は加齢的変化で腰の骨(腰椎)が後弯し骨盤が後傾してしまい股関節前方の被包が浅くなり、荷重時の前方の負荷が増えてしまうのです。

これらの異常姿勢は股関節以外にも腰痛などを起こしやすくなります。

どこも大事な関節ですが以上の事から股関節の重要さをわかっていただけたでしょうか。特に女性は股関節の臼蓋形成不全も多いですし、硬さから腰痛・膝痛・肩痛などを起こしやすくなりますので股関節を常時柔らかくすることが大事になります。
ご自身でできることといったらストレッチなどになりますので股間節を柔らかく維持しておいてください。

当院でも股関節の症例を多く診ておりますのでお悩みの方はご相談くださいませ。