肩自体を触ると板が入っているかのように指も沈まないくらい硬くなっている。首も硬く、厚みがあるような感じで可動域も少ない。背中の張りも強く、軽く押すだけでも痛みを感じるほど(本人は痛気持ちいいと感じてる)であり、腰やお尻の硬さをみるとお尻、腰とも全体的に張っている状態。手は薬指と小指の間が硬く骨同士の間隔が狭まっている状態である。

鍼灸施術

1回目　ご本人が整体、鍼どちらでもよいとのことで緊張の強さから鍼灸施術を勧めた。

まずはお尻の硬さが肩の張りに影響してると判断しお尻のツボを使用、次に背中の硬さに注目し、肩の凝りの部分に合わせたツボに刺鍼。肩を確認すると指が沈まなかったのが沈むようになった。
左肩の一部にコリが目立って出現して出てきたので対応する手のツボを使うと緩み、状態を確認してもらうと肩こりがかなり楽になって頭痛もないとのことだったので初回はここで終了した。

2回目　5日後に来院。　2~3日は楽だったがまた頭痛が出始めた。肩こりは前回来院時よりは楽とのこと。
触診をすると肩の沈まない感じは前回のようではないがやや戻る。頭頚部に強い緊張があり、今回はここを中心に緩める。まずは前回同様に臀部、背部を緩め、今回は背部の別の個所を緩めると頭頚部にあった緊張が緩んだ。この状態で確認すると頭痛はなく頭がスッキリしているという。

3回目　1週間後に来院。　今回は頭痛でそうな気がしたことはあったが、1週間頭痛がでないで過ごすことができた。肩こりもそんなに気にせず生活できたとのこと。前回同様の施術に加え気になるコリを緩め終了とした。

その後は2~3週間に1度のペースで継続的に来院されており、頭痛もでなくなっている。

肩こりからくる頭痛は多く、当院にでもよく診ることがある。まず肩こり頭痛は首肩だけの問題ではなく、色々な要素が絡んでいるので生活環境などの聴取が大事になる。肩こり・頭痛に限らずではあるが同じ姿勢でいる時間が長いことが多くの要因になりやすいので定期的なメンテナンスも考慮してもらいたい。